◆「アイプチやヒールと変わらない」と言うと彼はさらに涙
「私だって目をアイプチで二重にしたり、ヒールを履いて背を高く見せたりしているよ。それと変わらないじゃん、と手を握り返したんですよ」
Hさんは、さらに泣きながら『本当にありがとう、一生大事にするから~』と土下座をしたそう。
「その夜、初めてHがカツラを取ったところを見て…私も大切な秘密の姿を見せてもらったのだから、一生大事にしなくちゃとしみじみ思いました」
それから2人は一緒に暮らしだし、Hさんが家でとてもリラックスしてくれるようになり、裕美さんはホッとしたんだとか。
「ちょっと、会社の後輩と2人きりで飲みに行った話が気になりましたが…そんな女より私の方が、Hの真の姿を知っているぞと余裕な気分ですね(笑)」
2人は結婚に向けて、楽しく準備を進めているそうです。
―シリーズ「気になる男性・彼・夫の意外な一面」―
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop