ジブリ作品の『耳をすませば』は、今年実写映画が公開されることで話題となっています。映画公開前にジブリ作品の『耳をすませば』や原作の同名少女マンガについて勉強しておきましょう。
今回は、ジブリ作品の『耳をすませば』や原作である少女マンガ『耳をすませば』のその後について紹介します。原作とジブリ映画では、登場人物の設定や、結末なども違うので、ぜひチェックしてみて下さい。
『耳をすませば 』は少女マンガが原作!
まず初めに、『耳をすませば』の原作である、同名少女マンガについて紹介します。少女マンガ『耳をすませば』は、月刊少女マンガ『りぼん』にて1989年8月号~11月号で連載されていました。連載当初は人気があまりなかったことから4回で最終回へ持っていく短い漫画となっています。
原作者は柊あおい先生
少女マンガ『耳をすませば』の作者は、柊あおい先生です。柊あおい先生は、1984年に漫画雑誌りぼんにて『コバルトブルーのひとしずく』で漫画家デビューを果たし、その後1994年まで連載や読み切り漫画をりぼんで掲載されていました。
その間に、『耳をすませば』も制作しており、宮崎駿監督が読者だったことからスタジオジブリで映画化のオファーがかかったそうです。
当時から宮崎駿監督は、映画制作のために多くの少女マンガを読んでおり、その中でも柊あおい先生の『耳をすませば』が大変気に入り、映画化したいと思い立ったことが、不朽の名作である『耳をすませば』の誕生秘話となります。
原作マンガの概要
少女マンガ『耳をすませば』は、連載4回にして打ち切りになってしまったことで、物語や登場人物の設定が中途半端になっているそうです。
連載し始めた当初、柊あおい先生は長い作品になることを想定して描き始めたのですが、予想外の4回にて打ち切りが決まってしまい、物語を無理やり4話で納めなければいけませんでした。
また、打ち切り理由は明らかになっていませんが、第一話の人気が出版関係者の想像以上に低かったことが理由になっているのではないか。説が多く噂されています。このような背景があったのにも関わらず、連載4話の短い少女マンガが宮崎駿監督の目に留まったのは、奇跡でしょう。
原作マンガ『耳をすませば 』がアニメ映画化されるまで
当時宮崎駿監督は、夏期休暇中の姪っ子が持っていた少女漫画雑誌りぼんを読むことが習慣づいていました。その習慣のおかげで、1989年8月号~11月号に連載していた『耳をすませば』を見つけることができます。
宮崎駿監督が初めて読んだ『耳をすませば』は第二話で、漫画を読んだ後、さっそく鈴木プロデューサー、押井守さん、庵野秀明さん等と、第二話のストーリーをアレンジし、物語を補足していきました。その結果、映画化が決まり見事スタジオジブリ『耳をすませば』が完成した訳です。
4話の原作の時点では、作者の柊あおい先生でも事情により無理やり話を終わらせなければいけなかったため、物語が半端な形で終わってしまっていますし、宮崎駿監督たちがその補正や、オリジナルを付け加えているため、原作と映画では設定やストーリーが変化していったのでしょう。