◆制度を利用しない両親に対するもどかしさ

――『生活保護JK』を読んで、毎日お風呂が入れる幸せに気付かされました。そのほかの面では、学校で配られた「算数セット」でゲームを考えたり、500円のマックカードがもらえるボランティアに参加したり、と自身のアイディアで生活を豊かに過ごす様子が印象的でした。

五十嵐:単純に遊び道具が少ないのと、根が楽観的なので、なんでも楽めるタイプなんですよね。ほかにも、大きな家に憧れて、ポストに入っている不動産広告を見ながら豪邸での暮らしを妄想するのも趣味でした(笑)。いろいろな遊びをしたなかでも“お絵かき”が大好きで、コスパもいいしずっと絵を描いて過ごしていたので、小学生時代から漫画家を目指していましたね。

『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』8話より
『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』8話より