生活が困窮している人々に生活費などの扶助や保護を行い、彼らの自立を助けるために設けられた「生活保護制度」。長年、国民のセーフティーネットとして機能している一方で、制度の利用者に対して、SNSでは心無い言葉を投げる人や、強い偏見を抱いている人も少なくありません。
いまだ世間の風当たりが強いなか、昨年発売されたエッセイ漫画『東京のど真ん中で、生活保護JKだった話』(五十嵐タネコ/KADOKAWA)が話題を呼びました。
タイトルにある通り、同作の作者・五十嵐タネコさん自身が高校時代に過ごした貧困と、生活保護受給家庭の“リアル”を赤裸々に描いた一冊です。そこで五十嵐さんに反響や生活保護を受けていた学生時代の思い出、家族との関係について聞きました。※本作は2001年頃のエピソードを描いています。