NHKの朝ドラ『虎に翼』は見ていない。昭和初期、日本初の女性弁護士を目指すという話のようだが、なかなか評判はいいようだ。

 このドラマのヒロイン・猪爪寅子(いのつめともこ)を演じるのが伊藤沙莉(さいり・29)だが、文春によれば、彼女の人生も波瀾万丈だったようだ。

 家族は兄と姉がいて、兄はお笑いコンビのオズワルドの伊藤俊介(34)だという。

 父親は千葉市内に土木工事会社を設立して、一時は羽振りが良かったようだが、伊藤が2歳のころに資金繰りが苦しくなり、父親が家を出てしまったという。

 それからは、伊藤は母の幼馴染の家、兄と姉は兄のサッカー仲間の家、母親は軽トラで過ごしたこともあったそうだ。

 その後、家賃5万円の部屋で暮らし始め、母親が塗装職人として働いたが、家賃を払うにも苦労していたという。

 そんな苦しい中、伊藤は3歳のころから原宿にある「キッズダンススクール」に通っていたそうだ。

 子役デビューは2003年のドラマだったが、それからも売れず、ついたあだ名が「売れない子役」だった。

 その後も売れず、アルバイトを転々とする日々が続いた。20歳の時に飯塚健監督の『GTO』(フジテレビ系)に出演、3年後の映画『獣道』ではヌードシーンも演じていたという。

 私生活では19歳年上の劇作家・蓬莱竜太(48)と長年事実婚だそうだ。

 29歳の遅咲きのヒロインは、これまで蓄積してきた人生をベースにどんな演技を見せてくれているのだろう。

 明日の朝ドラを見てみようかな。