ところで、先日、何かのテレビを見ていて、若者から年寄りに至るまで、世代別に「あなたのアイドルは誰ですか?」と聞いたところ、高齢者は別として、ほとんどの世代で中森明菜だったといっていた。

 もちろん私のアイドルは中森明菜ではない。少年時代から変わらぬ愛を捧げ続けているのは吉永小百合だけである。

 今も彼女を思い浮かべると、少年時代のときめきが戻ってきて胸苦しくなる。

 中森明菜で思い出すのは、FRIDAYが撮った、母親と明菜が箒などを持って、取材者を睨みつけている写真だ。

 鬼気迫るというのはこういうのをいうのだろう。この写真はFRIDAYの数多くの写真の中でも「名場面」として記憶されている方も多いのではないか。

 近藤真彦との忍ぶ愛。近藤の裏切り。自殺未遂。1989年大晦日、金屏風を背にした2人の記者会見。

 様々な話題を集めた中森明菜も58歳か。

 2010年に無期限の活動休止を発表。2014年のNHK紅白歌合戦に出演したが、その後、再び表舞台には立っていない。

 だが、ちあきなおみのように完全に消えたわけではないと文春は報じている。

 ファンクラブサイトの有料会員に「ALDEA RADIO」を不定期に配信。今度はYouTubeチャンネル「北ウイング‐CLASSIC-」を開設したというのだ。

 しかし、彼女ののどに異変が起きていた?

「『TATTOO』をジャズ風に歌いたい。でも、もう声が出ないの」

 悲鳴のように聞こえるが、なに、無理せず今の自分の声で歌えばいい。

 誕生日の7月13日には、イベントを行いファンの前に姿を見せる予定だという。

 テレビ中継したら、さぞ、高視聴率を稼ぎだすだろう。マッチこと近藤真彦も呼んでやればいいのに。