さて、最初は、那須山中で見つかった焼死体の謎である。
DNA鑑定などもしたのであろう、上野界隈で手広く店を運営している宝島龍太郎(55)とその妻だということが判明している。
殺され方が半端ではないようだ。手足は結束バンドで縛られ、顔には袋のようなものが被せられ、粘着テープで巻かれていたというのである。
二人に対して相当な憎しみのある者か、やくざの手口のようである。
新潮によれば、宝島夫妻と周辺の商店は常にトラブっていたというのである。
コロナ禍の中でも次々に出店して羽振りはよかったそうだが、彼の焼き肉店ではトラブルが絶えなかった。
その焼き肉店の上にあるショップの関係者はこう話す。
「以前から彼には迷惑を掛けられていたんです。うちの店の看板が見えなくなるような位置に看板を立てたり、階段の踊り場で炭火を使うものだから、店に火の粉が降ってきたりも。店長に言っても埒が明かないので、不動産屋に仲介してもらい、本人に会いに行きました。
すると開口一番“何で来るんだ!”と。用事があるとか言ってすぐに帰ってしまいましたよ。不動産屋も“ああいう人だから諦めましょう”と。とにかく話が通じない人でしたね」
宝島の妻のほうも、チンピラ風の人間を連れて店を見回り、スタッフやバイトにギャアギャア怒鳴っていたそうである。
こうしたやり方が反発を招いたのだろうか。
遺体を現地まで運んだとみられる車の所有者・平山綾拳容疑者(25)は、「先輩に頼まれて車を貸した」といっているそうだ。
この事件、金がらみでヤクザともめた末に、殺されたのではないか。そんな気がしているのだが。