今週は現代とポストがお休み。

 昨夜(4月28日)、3つの補欠選挙の結果が出た。予想通り、候補者を擁立できなかった2つの選挙区を含めて、自民党の全敗。立憲民主党がすべての選挙区で勝った。

 東京15区で、小池百合子都知事が引っ張り出し、応援した乙武洋匡もあえなく落選。唯一公認し、岸田首相が応援に入った島根1区も立憲の亀井亜紀子(58)が当選した。

 当初から予想されていたことではあったが、裏金問題など不祥事が止まらない自民党に嫌気がさし、国民はそのはけ口として日本維新ではなく立憲を選んだ。

 日本維新の会の藤田文武幹事長は「維新の党勢は地域偏在がある。近畿圏外では(政権などへの)不信感の受け皿にまだなりきっていない」と述べたという。

 さて、これで岸田降ろしが本格化するのかと思えば、そうではないようだ。今や政界の“ドン”気取りの麻生太郎ににじり寄り、膝をなでなでしながら、「もう少しやらせてくんなまし」と、岸田が延命工作をしているといわれる。

 今一つは、岸田に代わる人材の払底である。世論調査でも、岸田を支持する有権者の最大の「理由」は「ほかに代わる人がいない」というものだ。

 かくして、6月解散は封じられ、気息奄々と9月まで総理の座にしがみつく無様な醜態を晒し続けるのであろう。

 次の選挙では、本格的な野党共闘を実現して、岸田、麻生、菅義偉、茂木敏充、萩生田光一、河野太郎などの選挙区に有力候補者を擁立して、彼らを落選させようではないか。

 そんな希望を抱かせる、昨日の補欠選挙の結果であった。