お次は新潮が報じている元横綱・稀勢の里の不祥事。

 稀勢の里は現在、二所ノ関親方(37)で、将来の相撲協会の理事長候補だという。

 だが、そんな人間が、4月16日にあった62年ぶりになる勧進相撲「能登半島地震復興支援勧進大相撲」を欠席して、自分の主宰するゴルフコンペに出ていたというのである。

 それだけではない。

 さる二所ノ関部屋の後援会関係者の話だ。

「昨年3月に初土俵を踏んだ番付外の総勢山(19)という若い衆がいるのですが、ある時期から一部の弟子たちが彼をいじめ出したのです。そうしたところ、あの大の里が調子に乗り、先頭に立っていじめをエスカレートさせていったと聞いています」

 尊富士と優勝を争った大の里がいじめに関与していたとすれば、大相撲全体の問題になるはずだ。

 さらに、風呂場などで総勢山をいじめながら酒を飲ませ、大の里も一緒に飲んでいたというのである。

 真偽を確かめようと二所ノ関親方に電話するもガチャ。部屋を訪ねても若いもんに追い出されてしまったという。

 協会にも質問を送った。すると、書面を送りつけてきたそうだ。

 さらに、マスコミ各社には4月22日の午後6時半頃、<協会員の不適切行為に対して>と題された書面が届けられたという。送り主の名は<公益財団法人日本相撲協会>。そこには、次のように記されていた。

<二所ノ関部屋所属の幕内大の里と未成年の幕下以下力士が、昨年の9月、二所ノ関部屋内で共に飲酒していました。師匠の年寄二所ノ関が報告を受けた際、大の里と幕下以下力士に対して厳しく指導していましたが、この度、二所ノ関から協会へ報告がありました>
<協会でヒアリング調査を行ったうえ、幕下以下力士が未成年である事を知りながら共に飲酒していた大の里と師匠である二所ノ関に対し、コンプライアンス部長から厳重注意を行っております>

 昨年9月に起きたことを、新潮が取材しているので、仕方なく発表したのであろう。

 相撲界は尊富士や大の里など、若い力が台頭してきて、久しぶりに活況を呈してきているようだ。

 だが、その陰で行われているのは、相も変わらない陰湿ないじめである。こうしたことを排除しない限り、大相撲は再び不祥事で人気を落とすであろう。

 相撲協会の上の人間たちを総入れ替えしなければだめだと思うが、次が、稀勢の里たちではな~。