さて、「SMILE-UP.」社長の東山紀之が新潮のインタビューに答えているが、肝心の自分自身がジャニー喜多川の性加害を知っていたのかどうかについては、全く答えていない。

 先のBBCの東山のインタビューを見ていた被害者からは、「事実を語れ」「あんたも加害者ではないのか」という声が上がっているようだ。

 FRIDAYでは、元ジャニーズJR.だった二本樹顕理(40)が、SNSで繰り広げられている心無い誹謗中傷から、家族の身を守るために日本を離れることにしたと語っている。

 二本樹の同期には二宮和也、村上信五、山下智久らがいて、「ジュニア黄金期」といわれる世代だという。

 二本樹はこう語る。

「被害を訴えている方々に対する誹謗中傷について、東山社長は『言論の自由もある』と言いました。人を傷付ける『言論の自由』は規制の対象になるのではないでしょうか。私たちは性加害を受けて、勇気をもって被害を告発したことで今度は誹謗中傷を受けている。二重に苦しんでいるのです。HPで注意喚起するだけでなく、誹謗中傷に対して具体的な策を講じてほしい」

 二本樹は、補償金額を「現在、救済委員会が算定中」だそうだが、在籍確認の方法にも問題があるという。

「テレビや雑誌などメディアへの出演が基準にされていた」

 しかし、中にはレッスンを受けに来ていただけで性加害を受けていた人もいるし、関係者に紹介されて被害に遭った人もいる。

 二本樹のいうように、この算定方法はおかしい。

 昨年2月に子どもが生まれたそうだが、誹謗中傷で彼の妻の心労が絶えず、夫婦で話し合って彼女の祖国であるアイルランドへ移住するという。

 決して逃げるわけではなく、子供たちへの性加害を根絶するための「ワニズアクション」という団体を立ち上げ、オンラインで活動するという。

 東山よ、もっと多くの被害者の声を聞け。あんたの聞いているのは、自分にとって都合のいい被害者ばかりではないのか。

 ジャニー喜多川問題はまだまだ続くのだ。