──歴史エッセイスト・堀江宏樹が国民的番組・NHK「大河ドラマ」(など)に登場した人や事件をテーマに、ドラマと史実の交差点を探るべく自由勝手に考察していく! 前回はコチラ
前回(第22回)のドラマでは、なにやら口論中の中国勢に、新任の国司・藤原為時(岸谷五朗さん)が中国語で話かけ、それで一目置かれるというシーンが印象に残りました。しかし、その後の宋人たちのやりとりは通詞(通訳)に翻訳させることが中心となり、為時本人も「漢文は読めるが、あまり喋れない」という態度でしたね。
ドラマでは紫式部=まひろ(吉高由里子さん)が出世欲のない謙虚な人柄の父・為時に代わって作った漢詩が、道長(柄本佑さん)の目に留まり、淡路守に任命されたばかりの為時の任国が、淡路から越前国に急遽変更されたという流れだったと記憶しています。
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