◆「1年限定」と決意して臨んだ婚活

家族の顔合わせ。皆さんほがらかです
家族の顔合わせ。皆さんほがらかです。
――婚活はどのように行ったのですか?

やぎゅう:30~40代が多いマッチングアプリで行いました。婚活パーティは女性たちが横並びで輝く女性に一極集中してしまう。結婚相談所は本気度が高いのですが、入会金・成婚料・退会費など合計50万円はかかる。売れない芸人は無理。マッチングアプリは効率の良さと料金です。なかでも私が使ったのは30~40代が多いアプリを後輩に聞き、使いました。シングルマザー、シングルファザーを応援していて、中年層の婚活に応援している印象があった。ただ、婚活は1年限定と決めていました。

――限定にした理由とは?

やぎゅう:この人より良い人がいるかもしれない……と永遠に追い求める可能性があった。自分が結婚に向いているのかを含め、ひとまず1年間を限定にした。ダメなら就職しようとも。だからアプリで出会った男性を同時8人ほど進行したことも……。もちろん、相手男性には「同時進行」の許可は得ていますよ! ただ、全員に対して、交際経験がないゆえに警戒心が強く出てしまい……。優しい男性にも、「殺人者かもしれない」と思ってましたからね(苦笑)。この優しさは私を殺す可能性がある、と。マッチングアプリという、まったく他人と出会う場所。心配性もあり、リスクを最大限に考えていましたね。

――どういう基準で男性を選んでいましたか?

やぎゅう:ダイヤの原石です。……というと大袈裟ですが、やっぱり30~40代のマッチングアプリとはいえ、登録女性たちも「ぽっちゃり」の男性は外す傾向にありました。別にぽっちゃり男性でも、収入があって、性格がよければいい。まぁ、収入は私より稼いでいるのが条件だったので、だいたい大丈夫でしたが(笑)。あと、太っていてもダイエットに成功した私がいるので、痩せさせることはできるので。

――その原石に旦那さんが。

やぎゅう:旦那と出会った瞬間に、「あ、この人と結婚したい!」と思ったんです。同時進行だった皆様にお断りの連絡をしました。警戒心が高すぎる私でも、彼は手を繋げて、ハグもできた。気遣いもできて話し上手。人柄の良さもあった。家族になるには、この人しかないと思えました。同い年の38歳。相手男性もずっと婚活をしていたこともあり、話が早かった。交際2か月目で「来月結婚したい!」と逆プロポーズしたら、さすがに「親への挨拶もあるから、無理かな?」と諭されて(苦笑)。4か月目には両親に挨拶、半年後に結婚になりました。