いやぁー『海のはじまり』(フジテレビ系)も第4話。TVerで見てるわけですが、正直クリックする指が重いのよ。続きを見るのにちょっと覚悟がいるんです。私は海ちゃんが怖いし、夏くん(目黒蓮)や弥生さん(有村架純)の臓物を引きずり出そうとしているかのような脚本家の手が怖い。

「今期の月9は重すぎて離脱」とか「めめのこと嫌いになる」とか、そんな軽々しい言説が、さも国民の総意であるかのように日本で一番でかいニュースサイトの見出しに踊るような時代に、よーやっとると思います。

 もう一度、脚本の生方美久さんがスタート前の取材に応えたお話を引用しておきましょう。

「明確に伝えたいことはふたつだけです。ひとつは、がん検診に行ってほしいということ。すべての人が受診できる・受診しやすい環境が整ってほしいです。もうひとつは、避妊具の避妊率は100%ではないということです。」(〈特別取材〉目黒蓮主演「海のはじまり」の脚本家・生方美久が今作で‟伝えたいこと”はふたつ/GINGER6月29日配信)

 伝えたいことをドラマにするということは、セリフやシーンを書いている期間、その当事者として生きるということですからね。望まない堕胎をした女性が服を着たままシャワーでその腹を洗い流そうとするシーンなんて、ホントによく書くよなぁと思う。断固たる決意よな。

 振り返りましょう。