■冴木、おまえだったのか

 灰川が「子どもは自分が殺した」と自供したまま自殺したことで、いちおうの捜査終了を迎えた灰川邸事件でしたが、事件の生き残りである蓮水(吉川愛)と刑事・冴木(成田凌)は、灰川が真犯人をかばったまま死んだと疑っています。

 灰川が留置中に蓮水が階段から突き落とされる事件があり、蓮水はその犯人が灰川邸事件にもかかわっていると断言。その線で調べを続けていた冴木は、蓮水と同じく事件の生き残りである弟・蒼佑を疑い始めますが、結果、蒼佑は犯人ではありませんでした。

 一方、この町で連続発生していた暴行事件についての真相も明らかになりました。暴行の被害者には「子どもを殴るDV男ばかり」という共通点がありましたが、この被害者たちをボコボコにしていたのは、刑事・冴木だったのです。

 冴木には、少年時代に父親にDVを受けていた経験があり、12歳のときに親戚に引き取られてからは、その父親の暴行の矛先が弟・蒼佑に向けられていたのでした。そんな蒼佑も、母親を殴るDV男になってしまっていたのでした。

 父親の暴力によって兄弟に植え付けられてしまった暴力衝動。兄である刑事・冴木はその衝動のままに、復讐だ制裁だと理由をつけて知らない人を殴っており、弟・蒼佑はカウンセリングに通いながらその衝動を手放そうと努力していた。

 そのほか、顔に傷のある男が捜査線上に浮上したりしたところで、次回へ。