今年の夏は特に暑い日が多く、7月1日から7月7日までに全国で熱中症により救急搬送された人の数は、2023年が4,026人だったのに対し、2024年と倍増しています。熱中症は体調不良、入院どころか死亡の原因になるほどで、暑さ対策と同時に、保険もあるので活用を検討するといいかもしれません。
熱中症で入院したらいくらかかるのか?熱中症対策の保険とは?
熱中症で入院したら、ある程度まとまったお金がかかります。熱中症に限ったデータはありませんが、入院1日あたりの平均用は約2.1万円(2021年、生命保険文化センター)なので、これくらいは覚悟しておく必要があるかもしれません。
入院など病院でかかる費用対策として、まず思いつくのが保険でしょう。いま加入している保険から入院給付金が受け取れるかどうか分からない人は、自分の契約内容を確かめましょう。
最近では、熱中症対策の保険が注目されています。
たとえば、・アイアル少額短期保険(住友生命傘下の少額短期保険会社)が2022年から提供している「熱中症お見舞い金保険」は、保険料が1日100円(期間選択型、保険期間1日の場合)からで、熱中症で治療・入院した場合は所定の治療保険金および入院保険金が受け取れます。
新しく保険に入らなくても、加入している傷害保険などに熱中症特約が付けられる場合もあります。保険料は商品や契約によりますが、おおむね毎月数十円~数百円ほどです。
なお、「ドコモの熱中症お見舞金保険」はd払いアプリから加入できます。保険料は1日80円(おてがるプラン、保険期間1日の場合)からで、緊急搬送・治療・入院となったら所定の保険金を受け取れます。
保険を使わなくて済むように……
保険が役にたつのは、熱中症で倒れてから。そうならないように、日頃から対策しておきましょう。
たとえば、水分・塩分を取る、服装を工夫する、冷却グッズを使うといったことのほか、日中で歩かない、十分な睡眠やバランスの良い食事を心がける──などです。 特に水分と塩分の小まめな補給は重要で、「何時間おきに取る」「1日これだけ取る」など摂取量を決めるとよいでしょう。保険をつかわなくて済むよう心がけ、暑い夏を乗り切りましょう。
文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日商簿記検定1級、貸金業務取扱主任者(試験合格)
編集・fuelle編集部