次期最高権力者の正室の座をめぐる女同士の争い、その背景にある貴族社会の権力闘争――。どこかNHK大河ドラマ『光る君へ』を彷彿(ほうふつ)とさせる作品が、まさにNHK総合で放送されていたのをご存知だろうか。

 今年4月6日から土曜の夜に毎週放送され、6月30日に第1部が終了したアニメ『烏(からす)は主(あるじ)を選ばない』。

『烏は主を選ばない』© 阿部智里/文藝春秋/NHK・NEP・ぴえろ
『烏は主を選ばない』© 阿部智里/文藝春秋/NHK・NEP・ぴえろ
 シリーズ累計発行部数200万部、第9回吉川英治文庫賞を受賞した和風ファンタジー小説「八咫烏」シリーズ(文藝春秋社)をアニメ化したもので、平安王朝をモチーフとした世界観もさることながら、権力をめぐる貴族たちの暗躍や政略結婚といった内容から、ネット上では「大河ドラマみたいでおもしろい」「4月から『光る君へ』と一緒に楽しんでいる」といった声もたびたび上がった。そのため、一部では「大河アニメ」との呼び声も……。

 7月20日から第2部がスタートするこの「大河アニメ」の魅力について紐解いてみよう。