家に帰れば母親のカレシにDVを受けてしまうマユは、ヨウコさんに気を許したこともあって「まごころ」で寝泊まりしています。前回はペヤングを作るだけ作って食べませんでしたが、今回はもりもり食べています。「別に死んでもいい」と言っていたマユでしたが、とりあえず生きることにしたようです。

 生きることにして、NPOの手伝いを始めたマユですが、そう簡単に生活習慣が変わるわけではありません。再び薬局で鎮痛剤を万引きし、児童相談所の人から母親に連絡されてしまいます。このまま家に帰せば、またマユはDVを受けることになる。NPOのリーダー・舞ちゃん(橋本愛)は、児相の担当者と警官を前に、マユへの理解を示します。DVを受けている子がいる。施設に馴染めない子だっている。「そういう子たち」を守る必要がある。

 その舞ちゃんの訴えは、マユにはまるで刺さりません。マユは舞ちゃんを「そういう子を助けて自己陶酔に浸るエゴにまみれた女(意訳)」と断罪し、またいろいろどうでもよくなって家に帰ることにしました。

 家に帰れば、また犯されます。犯されるたびに、マユの魂はどんどん死んでいく。それはマユ自身もわかってる。「でも、いいです」とマユは言う。ここでもまた、生きるか死ぬかの中にいるマユと、そうじゃない舞ちゃんの対比が描かれます。