◆人は能力を手に入れたときに本質を問われる

細田佳央太
――ナン丸はやがて怪奇事件の真相解明に巻き込まれていきますが、彼のことを「強い人」だと感じますか?

細田「思います。間違いなく。人は、こうした“使い方によってはどうにでもなる能力”を手にしたときに、本質が問われるというか、追い込まれたときに本音が出ると思うんです。そうしたなかで、最終回であの選択ができたナン丸はすごく強いと思います。でもそれもきっと、彼がいったんつまずいたから気づけたのだとも思います」

――細田さん自身の“強み”を教えてください。人から言われて嬉しかった強みでも。

細田「僕は自分に“強み”を感じたことはないです。シンプルに、“不器用”というのは、言われて嬉しかった言葉ではありますけど」