■まずはなんといっても。

 まずはなんといっても今回のラスト、海ちゃん(泉谷星奈)の驚愕のセリフです。

「夏くん、パパやらなくていいよ」

 ひえー、そうくるんや。このドラマは、学生時代に別れた元カノが死んで、葬式に行ったらその元カノが堕ろすって言ってた自分の子どもを勝手に(勝手に、ってのもひどい言い方ですが)産んでいて、その子が「夏くんのパパ、いつ始まるの?」と詰めてきたところから始まりました。

 夏くん(目黒蓮)は夏くんなりに責任とか愛着とかいろいろ考えたり感じたりして、それなりにパパを始める準備を整え始めていた。そのために、ママが死んでもずっと元気な海ちゃんに「無理すんな」とか言ってその幼心に乱暴に踏み込んでみたり、今カノの弥生さん(有村架純)と海ちゃんを会わせたり、元カノのママで海のおばあちゃん(大竹しのぶ)にも会わせたりと、獅子奮迅の奔走ぶりを見せます。

 しかも夏くんは人がいい上に自分がボンヤリ人間であることを自覚しているので、わからないことはわからないままにしません。