dポイントを貯めている人で投資に関心がある人は、「THEO+ docomo」というサービスについて聞いたことがあるでしょう。これには、「おつり積立」と「dカード積立」というdカードを使った便利な積立方法があり、どちらもdポイントが貯まりますが、それぞれの特徴やdポイントの付き方に違いがあります。

THEO+ docomoの「おつり積立」はdポイント1.5倍だがドコモユーザー専用

「おつり積立」は「THEO+ docomo」のサービスの一つで、dカードで買い物をしたときの金額の端数をおつりに見立てて積み立てていきます。

たとえば、基準額を500円に設定している人が350円の買い物をした場合、差額の150円がおつりとして積み立てられる便利な機能です。設定額は100円、500円、1000円のいずれかです。

積み立られる「おつり」の額は、銀行から引き落とされますが、引き落としは買い物のたびではなく、毎月1回まとめてです。注意点は、「おつり」の引き落としはdカードからの請求ではないことです。

なお運用が始まるのは、積み立てたおつりの合計が1万円以上になってからです。

ただし、この「おつり積立」はドコモユーザーだけが利用できるサービスなので、ドコモ回線とdカードが必要です。

THEO+ docomoはドコモユーザーでなくても申し込めますが、この場合、貯まるポイントは運用資産額1万円につき1ポイントです。

しかし、ドコモユーザーなら、THEO+ docomoの「おつり積立」を使うことで、貯まるポイントが通常の1.5倍に優遇されます。

THEO+ docomoで「dカード積立」を選べばポイントを二重にもらえる

クレジットカードのdカードを使った「dカード積立」は、毎月1万円から10万円まで決まった金額で積み立てるサービスで、ドコモ回線のユーザーでなくても使えます。

THEO+ docomoで「dカード積立」をすると、dポイントが二つの方法で貯まります。一つはTHEO+ docomoのdポイントで、これはおつり積立と同じです。もう一つはdカード積立のポイントです。

dカード積立のポイントは、dカードの種類とdポイントクラブの会員ランクによって付与率が変わります。たとえば、dカード GOLDでdポイントクラブの会員ランクが5つ星の場合、付与率は1.0%です(1万円で100ポイント)。

おつり積立とdカード積立は併用できる

おつり積立とdカード積立はどちらかしか選べないわけではなく、併用もできます。

おつり積立はdカードで買い物をした金額によって決まるため、dカードをあまり使わない人は、少ししか投資できません。そこで、毎月1万円ずつでもdカード積立をプラスすると着実に投資ができて、dポイントも貯められます。

THEO+ docomoは運用のほとんどを代行してくれるタイプのロボアドバイザーです。おつり積立やdカード積立を設定すれば、ETF(上場投資信託)の買い付けなどをすべて任せられます。そのため、投資でdポイントを貯めたい初心者でも気軽に取り組めるでしょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
明治大学法学部卒業後、証券システムのITエンジニア、国内生保の法人コンサルティング営業を経て2007年よりファイナンシャル・プランナーとして独立。コンサルティングのほか、企業型確定拠出年金導入企業へのセミナー講師、マネーサイトへの執筆などを行っている。
編集・fuelle編集部