ポルトガルの名門ベンフィカに所属するGK小久保玲央ブライアンは、パルマへの移籍が濃厚である鈴木彩艶の後釜として、シント・トロイデンに移籍すると発表された。シント・トロイデンは、日本のDMM.comが出資しているクラブで日本人選手が数多く所属し、“海外挑戦のハブ”とも呼ばれている。今回のパリ五輪代表では藤田譲瑠チマのほか、山本理仁も所属している。ベンフィカではトップチームでの出場がなかった小久保にとってはレギュラー獲得の大きなチャンスとなりそうだ。

 そして、そのシント・トロイデンに所属する藤田もまた、ステップアップが期待されている。

「藤田は中盤のアンカーとして、U-23日本代表の核となる選手。日本が勝つには藤田の活躍が必要ということです。裏を返せば、日本が勝ち上がっていけば、それだけ藤田の評価が上がる。仮に日本がメダルを獲得できれば、藤田のビッグクラブ移籍もあるでしょう」

 昨今の世界のサッカー界では、10代の選手の活躍が目覚ましく、多くのビッグクラブがより若い選手を獲得する傾向がある。そんななかで、今回のパリ五輪代表の最年少である川崎フロンターレのDF高井幸大にも注目が集まっている。

「最近の世界のサッカー界では、アーセナルの冨安や、バイエルン・ミュンヘンに移籍した伊藤洋輝など、日本人DFへの評価が高まっています。そんななか19歳と若く、192cmの高身長で足元も上手い高井はかなりのポテンシャルを秘めている。五輪で活躍すれば、ヨーロッパのビッグクラブが一本釣りする可能性もあると思います」

 果たして、過酷な戦いの中で結果を出して、世界で羽ばたく選手は出てくるのだろうか。日本代表の戦いに注目したい。