2人の主人公が不遜に見えるということは、作り手が不遜な態度で作っているように見えるということです。

 八津さんはHPのコメントで「現実世界で苦しんでいる人は確かにいて、自分でもどうすることもできない衝動に駆られて、最後の一歩を踏み出してしまう。できることならその一歩を踏みとどまらせるような、案外この世界はバカバカしくて素敵なんだと思ってもらえるような、そんな作品にできたら」と書いています。要するに、「このドラマを見て自殺を思いとどまれ」というメッセージです。個人的には、うるせえほっとけ関係ねえだろすっこんでろ人にはいろいろ事情があんだよ少なくともおまえが言うことじゃないよ身内に任せとけ、と言いたい気分にもなるというものです。この八津さんの思い自体が不遜であるという自覚があるかどうか、それが今後、明らかになるドラマになりそうです。

 あと、山に入るときは登山届を出しましょうね。それをやらないから、こんな面倒なことになる。

(文=どらまっ子AKIちゃん)