このシーンに、この番組の意義を見たような気がした。係員の方が思わず「目の前にあるロープ」と言ってしまったこと。もちろん悪意があるわけでもないし、トキやエースの発言のように濱田にツッコませるためのイジリの意図があるわけでもない。
想像するに、マジメな番組で盲目の方にクライミングを体験していただくというロケであれば、係員の方も注意深く説明していたはずだ。「盲目の方に気を遣う」より「楽しい」が勝ってしまったのだ。ロープになんとかしがみつき、不器用に下りてくる濱田は背中を壁の突起物に痛打して爆笑していた。
射的屋を訪れたシーン。エースが看板を指差し、濱田に「こちらの、見てもらったらわかると思うんですけど、射的ですね」と振った。
「いや、わからんねん」と濱田がツッコむ。