毎回、その街に詳しい若手を案内役としてゲストに迎えている『ブラリモウドク』だが、今回、新世界と天王洲を案内するのは西成生まれ、西成育ちのバッテリィズ・エース。昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で準決勝に進出している若手漫才師である。

 エースはまず、濱田を最近新世界で増えてきているという射的に誘う。

 これまでの『ブラリモウドク』は、どちらかといえば視覚障害者がどのように日常生活を送っているのか、普通の暮らしの中でどんな風景を見ているのかを垣間見るという性質のものだった。飲食店では、どうやって注文しているのか。衣服をどう選んでいるのか。酒を飲んだらどうなるのか。濱田という口達者な芸人を通して、笑いながらその一端を知ることができた。

 だが今回は、明らかに濱田が見えてないこと、そのものをイジリに来ている。目の見えない人に射的をさせたらどうなるのか、濱田を実験台にして試そうというのである。

「射的、できる~?」と、濱田自身も実に楽しそうだ。

 結果、3発中3発を的中させるというわけのわからない奇跡を、濱田は起こす。「こんな簡単なもの、みんな楽しいんですかねえ」という濱田のコメントもふるっている。