■SFの役割
今回の冒頭、加賀美は新しい発明として「AIグラス」というものを開発していました。そのメガネをかけると、目の前にいる人の顔を入れ替えることができる。顔写真を登録しておけば、AIが実際にそこにいる人間の表情に合わせて、まるでそこに別の人がいるかのように表情を変化させる。なんのために開発したのか、登場した時点ではまるでわからない代物でした。
加賀美が現れて解体作業が中断しています。
目の前では、イジメっ子のリーダーである雪美(大原梓)がひめ香をにらみつけています。メンバーの城島(奥野壮)はまだ、馬乗りになって西谷を殴っている。
加賀美は、ひめ香にAIグラスをかけさせます。すると、ひめ香の目に映るのは、憎たらしい顔でこちらを睨んでいるひめ香。馬乗りになって殴っているひめ香と、殴られているひめ香。人を傷つけるひめ香。人に傷つけられるひめ香。それは全部、今までずっと目をそらしてきたひめ香の姿でした。
ひめ香は立ち上がり、お守りとして持っていたカミソリをイジメっ子たちに向けます。