■「じゃおまえが死ね」への対処
イジメられていた女子生徒・ひめ香(上坂樹里)は、イジメられていることを認めません。そんなものを認めてしまえば逆恨みは怖いし、親も悲しむし、あと1年自分が我慢すれば、すべてが終わるし。
それでも「言ったほうがいい」と迫る副担任・一花さんに、ひめ香は言います。
「じゃ、代わりに死んでくれますか」
こうなってしまうと、AI教師「TEACH」も「様子を見るしかない」とお手上げです。ちなみに「TEACH」が最初に提案したイジメへの対処は、刑事事件として告発せよというものでした。「イジメ」なんて言ってるけど、れっきとした犯罪だから、学校に処分を任せず警察を介入させたほうがいい。これもまた、現実社会では最近になって議論を呼んでいる方法論ですが、いずれにしろ被害者が被害を訴えない限り、どうしようもありません。
そんなある日、加賀美に唯一心を開いている学級委員長・西谷(水沢林太郎)が、ひめ香をかばったことでイジメっ子たちのアジトである廃ビルに拉致され、凄惨なリンチを受けていました。