◆道兼は誰かのために汚れ役を担っていけるようになっていった

第15回、藤原公任(町田啓太)のもとに転がり込んでいた道兼を、道長が訪ねる。そして「兄上は変われます」と言われたことで、道兼は再び立ち上がるのである。疫病の蔓延する世の中で、これまでと違った道に。

「道兼の中で変化があって、汚れ役というのが、今までの言葉通りの意味ではなく、要は自分の出世とか欲を解消するためじゃなくて、誰かのため、もしかしたら道長の未来のために汚れ役をちゃんと担っていくようになっていったということなのかなと。何よりも、道長のおかげで、彼は少しだけ真人間になれたのかなと思います」