◆「声優もやんのかい!」という感じが出なければいいと思う

神田伯山
――この作品、伯山さんのファンの人々には何と言って届けたいですか?

伯山:「映画できたよー!」ということですかね(笑)。僕のことを応援してくれるお客さんたちは、素直に喜んでくれるはずなのですが…「声優もやんのかい!」という感じが出なければいいと思いますね。あと何よりアニメの邪魔にはなりたくない。

そのために一生懸命やっていて、もちろん足りていない部分も多いのですが、ハマっていたらいいと思います。自分のラジオ(『問わず語りの神田伯山』TBSラジオ)でどれだけアフレコが大変だったのかをこれまで話してきたので、そういう面も含めて楽しみに来てくれると思っています。

実はお客様って面白くて、僕が講談じゃない仕事をやっていると喜んでくれるんですよ。僕はそういうスタンスではないのですが、目新しいことをやってると楽しいんでしょうね。

意外に本人よりもキャパシティが広いというのが、僕を応援してくれているお客様だったりするので、下手なら下手という楽しみも、思ったよりも良かったならば良かったねという楽しみもある。プラス、この背景には素晴らしい作品が在りますので、期待して観に来てくださいということですかね。