今回、階段から何者かに突き落とされる傷害事件が起こり、まずはその事件を解決する回ですよという前提が示されます。
次に、落とし物のぬいぐるみを警察のホームページに載せたら、落とし主を名乗る人物が2人現れて、2人ともが「大切なものだが、どこでなくしたか覚えてない」という。
ここまで、実に手際よく事件の段取りが紹介されます。
この一見、関係のなさそうな2つの問題がリンクしながら解決を見るわけですが、今回は「居酒屋でダベりながら」では全然なかった。
ちゃんと西条が鑑識としての仕事をして、残業もして、事件を解決してる。
ミステリーとして完璧にスーパーおもろいというわけではないですが、2人の無関係な人間が「私が落とし主だ」と言って登場する幕開けは興味深いものでしたし、解決にも一定の説得力を持たせることには成功していると思います。これ以上、謎解き部分を詰めていくと、ホントに単なる優秀なミステリーになってしまいそう。