◆子どものおやつの基本は、全体エネルギー量の10%程度
まずは、おやつの基本について確認をすることからはじめましょう。
日本小児科学会、日本小児保健協会、日本小児科医会、日本小児期外科系関連学会協議会の4団体から構成される、日本小児医療保健協議会(四者協)の栄養委員会が作成した「幼児肥満ガイド」の中で、間食についての明確な言及があります。
その内容を箇条書きしてみました。さあ、みなさんはどの程度できていますか?
・間食の適量は個人差があるものの、1日に必要なエネルギー量の10~15%が適当
・次の食事に響かないようにする
・子どもにとっておやつは楽しみの一つなので、子どもにも分かるように適量を教えていくと4歳頃も自分で調整できるようになる
・与え方で注意すべきは、出かけるときは必ずおやつを持ち歩く、駆け引き(例:嫌いなものを食べたらお菓子をあげるなど)に使う、移動中に子どもをおとなしくさせるために食べさせる、ご褒美(留守番、手伝い等)に好きなお菓子を与えるなど
・子どもの欲しがる欲求に根負けしないとも大切
つまり、ひとつ覚えておくと安心なのは、全体エネルギーの1割程度を意識すればいいということ。具体的な数値として記載されているのは、1~2歳は約100キロカロリー、3歳以上は約200キロカロリー。さらにこのルールに従えば、10歳以上は300キロカロリー、15歳以上は300~400キロカロリーという計算になります。
アイスの熱量を調べていくと、雪見だいふく1個83キロカロリー、パピコ1本89キロカロリー、チョコバッキーバニラ154キロカロリーと、スナック類やチョコレートなど他のお菓子に比べると低カロリーで調整がしやすい数値なのがわかります。
どんな食品も食べ過ぎは身体に負担がかかりますから、何本も食べ続けることが日常化しないように親子間で確認していけばよいと思います。
※参照:日本小児医療保健協議会 栄養委員会「幼児肥満ガイド」