◆遺族の依頼がきっかけ
──なかには「終活」の一環として、ご自身が注文するケースもあるのでしょうか?
山岡:「家族に遺したい」という目的でご注文される方がたまにいらっしゃいますね。タキシードやドレスなどをお召しになった姿を遺そうとする方は意外に少なく、普段着のままをご希望される場合が多いです。
──そもそもこのサービスは、どのようにして始まったのでしょうか。
山岡:弊社は2013年に創業した3Dデザイン会社で、キャラクターフィギュアやプロダクト模型を、3Dソフトでデザインして3Dデータ化し、造形しています。
その中で人物フィギュアの製作も行っており、ご本人の身体をスキャンして取ったデータを元に出力し、立体化するサービスも提供しているのですが、そこから派生するかたちで「亡くなった人のフィギュア製作を依頼したい」というお客様の声をいただいて……というのがそもそもの始まりでした。