◆故人の存在をより身近に感じられる「遺人形」

遺人形
遺人形は複数枚の写真をもとに作られる
──遺人形とはどのようなものですか?

山岡:遺人形は、最新の3D技術とフルカラー3Dプリンターを使い、ご依頼者様からご提供の遺影をもとに作られます。材質はフルカラー樹脂(プラスチック)で、サイズは高さ20~30cmまで製作可能です。

製造過程としては、デザイナーがお写真を元に作った3Dデータをお客様が確認し、承認をいただいたデータで3Dプリンターを使ってフィギュアを成形・着色、納品といった流れです。3Dデータをご確認いただく段階で修正を依頼いただくことも可能で、修正回数によって料金や完成期間も異なりますが、20センチのサイズであれば17万8000円(税抜)で、2か月程度かかる場合が多いです。

──利用者は主にどんな方なのでしょうか?

山岡:お葬式を控えてご遺影を準備される際に、周囲やインターネットなどの情報を通じてこちらのサービスを知ったというご遺族が多いです。写真だけだと寂しく思う方々が、故人の存在をより身近に感じられる遺人形に意義を見出されるようです。

ほかにも、四十九日などの節目を迎えられた時期に、改めて「会いたい」という思いを募らせて遺人形を作り、ご親族に披露されるケースもあります。