そう思うのは、今作ではクドカンの筆が走ってる感じがするんですよね。ちょっと前に、TBSで「時代による文化・風俗の変遷と、その是非を問うこと」を主題とした『ふてくされるのもほどほどに』みたいな作品がありましたけど、あのときのクドカンは堅苦しいテーマを押し付けられて、いかにも窮屈そうだった。

『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)、『木更津キャッツアイ』(同)、ひとつの街にフォーカスした群像劇はクドカンの得手ですし、本来ならTBSの磯山晶Pがやるべき仕事を、フジテレビが実現している。第1話はそんな感じでした。こういう走ってるクドカンのドラマ見ると、あたらめて思うよ、『ふてほど』おもしろくなかったなぁ。

 というわけで『新宿野戦病院』、振り返りましょう。