で、ヨウコのキャラクターとして「手技が雑」というのがありました。元軍医だけあって、撃たれた人が運ばれてきたら麻酔が効く前から開腹しちゃうし、縫合も適当。結果、治れば別にいいじゃんというノリで治療をしている。

 それと同じように脚本も、結果伝わればいいじゃんというノリで、ヨウコには英語と岡山弁をごちゃ混ぜにしながら専門用語の連発してくるし、映画オタクの警官は「タランティーノとロドリゲスも知らないくせに」とか「ロメロじゃん」とかトー横キッズが聞いたら何がなんだかわからないセリフをそこらへんにポイ捨てしている。まったく、ドラマとして、不親切にもほどがあるんです。

 こんなふうに、キャラクターと世界観が一致している作品は見やすいし、見ていて気持ちがいいんですよね。