でもね、気楽に見れちゃうんだ。大学時代の水季って、めちゃくちゃいいんですよね。大学時代に付き合いたい女の子ランキング第1位だと思う。そういう第1位の女の子を、すごく上手く描いている。どこか往年の田中麗奈を思わせる古川琴音のキャスティングも絶妙。
そんないい子と付き合えたんだし、夏くんイケメンだし、こっちはあんなステキな大学時代を過ごしてないし、っていうか高卒だし。バチくらい当たれって思っちゃう。そんな、別に書かなくてもいい自分の中のドロッとした感情をかき立てられましたので、非常にこう、訴求力の高い作品だと思うわけです。
それでも、ずいぶんと過酷なことを夏くんに強いるんだな、どういうつもりなのかなと思っていろいろ見てみたら、脚本の生方さんが取材で言ってました。
「明確に伝えたいことはふたつだけです。ひとつは、がん検診に行ってほしいということ。すべての人が受診できる・受診しやすい環境が整ってほしいです。もうひとつは、避妊具の避妊率は100%ではないということです。」(〈特別取材〉目黒蓮主演「海のはじまり」の脚本家・生方美久が今作で‟伝えたいこと”はふたつ/GINGER6月29日配信)
うへぇ、めっちゃ確信的にこれか。おもしろくなりそうです。
(文=どらまっ子AKIちゃん)