◆凛々しい好青年に成長
一家の面々がぞろぞろと部屋に入って行く。光三郎の後ろ姿だけでわかる。何と凛々しい好青年に成長しただろうかと。まだ幼かった頃の彼は、いつでも梅子の側にくっついていた。
第4週第18回で、明律大学の男女混合のハイキングに出掛けたときにも、光三郎はちゃっかりついて来ていた。梅子お手製のおにぎりを配りながら、寅子たちを見上げて、自分も参加しようとしていた愛くるしい様子が、懐かしい。
帝大エリートの長男・大庭徹太(見津賢)は、学生時代から父親ばりの尊大さだったが、あれだけ愛くるしい光三郎なら、きっと素直な青年に育っているはず……、と思った視聴者は少なくないだろう。