◆本田響矢の登場

 次はどんな魅力的な男性俳優が、『虎に翼』の画面上を彩ってくれるだろうかと思っていたら、本田響矢が登場した。第13週第61回。ある一家が遺産相続の検認のために家庭裁判所にやってきたのだ。

 判事補として担当することになった主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)は、意外な訪問者のひとりに心をざわつかせる。かつて明律大学女子部に講義に来た弁護士・大庭徹男(飯田基祐)の妻で、最年長の学友だった大庭梅子(平岩紙)が神妙な面持ちで部屋に入ってくる。

 徹男を家長として、梅子が常に虐げられた立場に置かれていた大庭家の揉め事だ。事情を察する寅子は、梅子との再会を公然と喜ぶことが出来ない。

 10年以上の月日が流れ、梅子が一度連れて家を出た三男・大庭光三郎(本田響矢)だって立派な青年だ。