◆価格高騰の理由は不作だけではない
2022年頃からはじまっているオリーブオイルの価格高騰には明確な理由があります。
まず大きな要因として挙げられるのが、地球温暖化を背景とした欧州主産地(スペイン、イタリアなど)における干ばつや雨不足によるオリーブ不作問題。そしてその状況とは逆行するように、世界的に健康ブームが広がり消費量は増加傾向になっています。
さらには、物流費・輸送費・包装資材費等の上昇、エネルギーコストの高止まり、円安進行など。他にもトルコやモロッコなどが国内価格安定のために輸出制限を実施していることなども追い打ちをかけています。
これらは昨今の社会情勢や経済状況などをふまえるとイメージしやすい要因ばかりで、納得せざるを得ない状況とも言えそう。
つまりこれらの結果として、日本における大手メーカーではオリーブオイルの在庫水準が低下し、需給がひっ迫している状況を受けて価格改定に踏み切ったということになります。
それでは次に、このような状況において、オリーブオイルにどれほど固執すべきか? という問題について考えていきましょう。