幼少期に受けた虐待や性被害など、過去の傷(トラウマ体験)を心や体が覚えていることによって、大人になっても心身にさまざまな症状が現れる「トラウマ関連疾患」。その治療について書かれた、精神科医・生野信弘先生の著書『トラウマからの回復』が2024年5月30日に発売されました。

『トラウマからの回復』(扶桑社)
『トラウマからの回復』(扶桑社)
 本書では、トラウマ疾患を抱える当事者への取材をもとにした架空の患者「ハナ」の視点から、治療の様子や日常生活での思考の変化を追いながら、トラウマ関連疾患やその治療について、わかりやすく解説されています。

 今回は、父親からの暴力や性的虐待に苦しんだ過去や、トラウマと対峙した経験をコミックエッセイ『母が「女」とわかったら、虐待連鎖ようやく抜けた』(竹書房)などに描いているあらいぴろよさんに、自身のトラウマ治療の体験や、本書の感想聞きましした。