◆家庭裁判所準備室前で“七輪でスルメイカ”
滝行だけでない。日常の素行も相当風変わりな人。桂場から家庭裁判所準備室へ異動命令を受けた主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)が、さっそく配属先に向かう。放送会館に行けと言われたが、準備室があるのは屋上。
入ってすぐ、ぱちぱちと音が鳴っている。何だろと思ったら、多岐川が七輪でスルメイカを一匹炙っている。まさに朝飯前のスルメイカといったところだろうか。「中で早く食べよう」と言って、中に入る。
屋上に急遽仮設したバラック小屋で、寅子は旧友たちと再会する。挨拶も早々に、餓死した裁判官・花岡悟(岩田剛典)の話題になる。すると、多岐川が「大馬鹿たれ野郎だね」と言うのだが、大切な友人だった花岡を侮辱された(と思った)寅子は撤回を求める。多岐川は頑として意見を変えない。