ところで、女性が女性を殺すという事件は珍しくなくなったが、北海道旭川市の中心街から車で約20分という景勝地「神居古潭」で起きた17歳女子高生殺人は、女の恐ろしさをまざまざと見せつけてくれた。

 被害者は留萌市の村山月(ルナ)、17歳。内田梨瑚容疑者(21)からSNS上で自身の写真を無断使用したと咎められ、解決金として10万円を要求されたという。

 だが電子マネー送金がうまくいかず、怒り狂った内田と未成年を含む仲間3人が留萌市内の道の駅で村山と待ち合わせし、そこから60キロ離れた旭川市に連れて行ったという。

 暴行を受け、内田とA子容疑者からわいせつ行為まで受けていたそうである。

 そうして神居古潭の神居大橋から彼女を突き落としたというのだから、残忍この上ない殺し方である。

 これが4月18日のこと。それから約2週間後に内田とA子が逮捕されたが、内田は、「言葉遣いが気に入らない。呼び出して謝罪を求めたが、失礼な態度を取られた」と供述していると文春が報じている。

 内田は旭川市生まれ。中学時代は常に徒党を組んで行動し、気に入らない同級生をいじめ抜くなどして、取り巻きを増やしていたという。

 高校に入ると非行を加速させ、たばこ喫煙も飲酒もみんなSNSにあげてしまったそうだ。内田が異常(?)なのは、同級生の女の子にも、「ねえ、ここで私に手マンしてよ」と囁き、自分の性器を触るように要求してきたというのだ。

 レズではなく、「彼女は本当にガツガツいくタイプで、“性欲モンスター”なんです。自分の性欲を満たすためなら男も女も別に関係ないというか、彼氏のいない時期の方が少なくて、ある時はヤンキーっぽい年上の彼氏が爆音のスピーカーを載せたオープンカーで学校に梨瑚を迎えにやって来たこともあった」(高校の同級生)

 こういう記事を読むと、新潮社の斎藤十一ではないが「親の顔が見たい」と思うが、新潮が内田の母親に声をかけると、

「接見できてないので、すみません。本当にお答えできませんので」

 と答えるだけだったという。

 哀れなのは母親も同じであろう。どこかの時点で娘の非行を止められなかったかと、一人身悶えしているのかもしれない。だが、ススキノの首狩り娘のように、親は子供に対しては全く無力なのだろう。