◆“胸キュン”と“謎解き”を両立し、納得のラストへ

成長物語であると同時に、恋愛とミステリーの要素が随所に散りばめられていた本作。中だるみすることなく最終回まで楽しめました。実は3人が当初自称していた関係性は全員ウソだったこと、最終回ではまことが記憶喪失になった事故の原因は朝日にあったことが分かりました。まことは記憶を失う前に惹かれていた公太郎と、“本当の自分”らしくいられる関係性を築き、ふたりは結ばれます。とびっきりロマンチックなラストシーン、大団円で物語を締めくくりました。

登場人物の誰も悪者にしなかった描き方にも好感が持てます! 重ための作品が多かった春クールのなかで、和ませてくれる良作だったと思います。個人的には瀬戸の心地よい低音ボイスに、毎週癒されていました。