◆長谷川博己と野村萬斎の演技合戦! 続編を期待させた最終回

最終回では明墨がラスボス伊達原と法廷で対決。伊達原を演じた野村萬斎は、あまりに強い存在感をもつ俳優であるがゆえに、初登場からずっとラスボス感が。その通りに展開したのですが、各話での出演量が押さえられたこともあり最終回では存分に萬斎節を楽しめました。

そして伊達原サイドにいた検事・緑川(木村佳乃)が裏切り、主演の長谷川と凄まじいほどの演技合戦が繰り広げられていくのです。見応えがありました。明墨が法廷で語った「こんな不平等な世の中で、誰もが気づかないうちに自分の物差しで人を裁き、罰を与えている。人は人を裁くことが快感ですからね」という言葉にはハッとさせられます。そして最後には、法を、罪を犯しながらもがき続けた両名はにらみ合い、明墨は伊達原に「ともに地獄に落ちましょう」と告げます。そのときの笑顔にはゾクッとしました。さすが長谷川博己!

物語のラストでは志水の再審が決定し、娘と再会して涙を誘いました。しかし12年前の真犯人は分からないまま。続編を期待する声が高まる最終回となりました。