■まあここらへんで原作との比較も

 あんまり原作コミックとの比較をするのも品がないので控えてきたのですが、ここらへんに来て改変の影響が出てきたなと感じています。

 もっとも大きな改変なんですが、ドラマでは災害で人が死んでないんです。次々と未曾有の大災害が起こっているのに、ハルカンが関わった災害で死んだのは上野さんただひとり。その上野さんの死をもってして「SDMは人的被害を出したから活動休止」という結論に至ろうとしていた。

 一方のコミックでは、普通にバタバタ死んでるんですね。第1話、第2話のモチーフになった雪崩のエピソードでも平気で遭難者の何人かが心肺停止の状態で発見されたりしている。

 スペクタクルの演出としてはドラマのほうに軍配が上がりますが、いわゆる人命救助モノ、ディザスターモノとしてよりシビアなことをやってるのはコミックなんです。