「ハルトにとって宮辺さん(あの看護師さんね)って、どういう存在なのかな」
と、まずはこないだ橋の下で寄り添って泣いてた女について問いただすと、「私、ハルトが好き。大好き。ハルトとやり直したい」とむき出しの感情だけをぶつけます。案の定玉砕するわけですが、そりゃそうでしょうって話です。「こういうとこがしんどい」って別れた相手に、ただ「好き、大好き」とか迫られて応じる人がいるでしょうか。そりゃハルトも返答に困るよ。
これ男女逆で考えたら、すごい怖い告白シーンなんですよね。ここも、作り手の側がアスカとハルトを人と人じゃなく、単に男と女として、女がフラれたら切ないだろという記号としてしか考えていないことが露見してしまっているシーンです。
その後、LINEでアスカに愚痴られた男友達が自宅に押しかけてきて「アスカが好き」とか言い出して今度はアスカが返答に困ったり、ハルトの家に看護師さんが押しかけてきて「ホントは記憶戻ってますよね?」とか詰めてきてハルトが返答に困ったり、まあみなさん返答に困ってましたね。返答に。天王寺。次回は最終回。カニシュウマイ。
(文=どらまっ子AKIちゃん)