と思ったら「いっそ、出会わなければよかったのかなって」とか言い出す。ホントに自分のことしか考えてないんだな、この人。

 好きになった人が好きすぎて、切なくてつい言っちゃう言葉ですよ。「いっそ、出会わなければよかった」。小柳ゆきの声が聞こえてくるところです。このドラマは、アスカという人物を描くことより、「出会わなければよかった」というフレーズをここに置くことのほうを優先してるということです。いいシーンが台無しですよ。

 その後、音楽教室の生徒さんがアホみたいな理由で彼女と破局して、アホみたいに下手なピアノを弾いて(1年前から習ってたよな確か)よりを戻すのを目の当たりにしたアスカは、同じように別れた恋人とやり直したいとの思いを強くして、ハルトを呼び出して告白することにします。

 ずっと連続した時間の中で関係性を築いてきた生徒さんカップルと、アスカとハルトとじゃ、ぜんぜん同じじゃないんだけどな。単に「復縁」という素敵な風景に触発されちゃったんだな。