◆秘訣1:明日できることは、今日やるな!

肩を揉まれる女性
※写真はイメージです(以下同じ)
 60代は、若い人から見たら、とてもせっかちに見える。

 なぜなら、男女ともにどんどん気づくし、それらが「気づいたら、やらずにはいられない」ほどの確信を伴っているし、「せっかく浮かんだ気づき」の記憶が消えたら怖いし……というわけで、気づいた端から行動に移さずにはいられないからだ。

 脳は、自分の変化には気づかないので、本人には「うちの若い人たちは、気が利かない。なんでやらないんだろう。なんで、ぐずなんだろう」というふうに映るから、周囲への指図や愚痴が溢れることも多い。

 昔から、「年寄りはせっかち」と言われているけど、なんと「脳が優秀すぎる」というからくりだったのだ。若いうちは、気づきの数が少ないから、「今日できることを明日に持ち越すな」でちょうどいいのである。

 けれど、60過ぎたら、気づいたことをすべてやっていたら、一日が24時間じゃ足りなくなってくる。特に、家にいるスペシャリスト主婦は、気を付けたほうがいい。自分の気づいたことに溺れそうになって、「ふと浮かんだけど、消える」現象も増えてくる。

「明日できることを今日するな」― 60代の座右の銘にしよう。