現役ホストアイドルグループ「ぐるちょく」には、もっともっとライブをやってほしい
――となると、「夢に向かって真っ直ぐに。」がコンセプトで、いまQ-TAROさんが手がけておいでの現役ホスト5人によるボーイズグループ、ぐるちょくですよね(笑)。Q-TAROさんは、このぐるちょくの最新曲 「Akai Ito」の振付を担当しています。
Q-TARO ぐるちょくは、グループの立ち上げからかかわらせていただいています。いまは、4月7日・8日開催の「ぐるちょく 1st 写真集『Splash!』発売記念感謝ライブ」に向けた楽曲振付に集中していますが、基本的には週に1回、基礎からダンスレッスンを、去年からずっと担当していますね。
――いま現在の、グループとしての完成度は?
Q-TARO 100点満点で20点ぐらいじゃないですかね(笑)。歌も踊りもまだまだだし、ステージングにかんしていえば、さらにその先にやっと考えなきゃいけないくらいのものです。逆にいうと、「伸びしろしかない」とも言えます(笑)。
僕、ぐるちょくが好きなんですよ。最初に「この子たちを振付してください」って送られてきた紙資料が、いわゆるホストのパネル写真で、「え? 大丈夫かな?」って思った(笑)。でも実際に会ってみたらみんなすごくいい子たちで、一生懸命だから、僕もこの子たちと一緒に育っていきたいなと思いました。
おじさんがホストと一緒に育っていくというのもへんな話ですけど、AKB48やももいろクローバーZも、もともとそうだったじゃないですか。ももクロの振付をしている(石川)ゆみは、もともと僕の生徒なんですよね。彼女も、メンバーを育てながら自分も一緒にダンサーとして振付師として育ってきた。僕もぐるちょくと一緒に、それと同じことをやれたらいいなと思っています。
――「Akai Ito」の振付では、どんなところを意識しましたか?
Q-TARO さきほど行ったことと同じなんですが、本人たちがいまできる最大限のことで、彼らがいちばんよく見えるようにと考えました。それにプラスして、サビの部分は、ファンの子たちに真似して踊ってもらえるように意識しています。最近は、「TikTokで真似されるような踊りを」というオーダーが非常に増えていまして、「Akai Ito」のサビも、そういう踊りやすさを意識しているので、SNSでバズってくれたらうれしいですね。
ーー今後のぐるちょくに期待することはありますか?
Q-TARO SNSと同じぐらい、もっとたくさんのライブをやってほしいですね。ライブの力ってすごいんですよ。SNS全盛のこの時代でもやっぱり、ファンが本人たちと会えるってことに勝る魅力はありません。ナマの舞台演劇が何百年もすたれない理由はそこにある。ナマ、リアルに勝るものはないと思うんです。
僕たち電撃チョモランマ隊も、お客さんが10人しかいないようなライブからスタートして、たくさんたくさん揉まれてきたので、ぐるちょくも、路上ライブやフェス、対バンなどの“アウェイ”な現場で揉まれて、成長していってほしいです。そういった経験を重ねることで、自分たち自身も絶対に強くなれますから。