◆道長は真っすぐでありたいが

NHK『光る君へ』第20回
兄と弟の不祥事は定子(高畑充希)の身も危うくする。一条天皇からは家族と会わないように命じられる。皇子を産め産めしか言わない兄だったのに、こういう事態になると同じように責められる立場になるのが辛い。

そんな中、詮子(吉田羊)が床に臥せる。屋敷からは呪詛されたらしい証拠が次々と出てくる。呪詛によって体調を崩していたのか? 犯人は伊周ではと噂され、その話は一条天皇の耳にも届くことに。

女院である詮子を呪詛したということはすなわち一条天皇に対しても……。これにより伊周は完全に追い詰められる。

しかし、呪詛に関しては詮子の策略だろう。道長のライバルである伊周を追い落とす絶好のチャンス。が、道長本人は「何かをする」というのは気が進まないようだ。だから詮子が動いた。それに道長の妻・倫子(黒木華)が乗った、という形ではないか。

倫子としては、道長の心の中に別の女性がいることに気がついている。少しでも自分の存在感を大きくしたいという思いが無きにしもあらず、だったのではないかと思うが、それは下種の勘繰りだろうか。