準備は実に順調!自信になったのかも?

そんな美保さんも、今では40代の後半に突入しています。そして、孝行くんは間もなく高校生になりますが、「しっかりと教育費の準備を継続していたので、大学費用についても一切不安はない」と言います。

ちなみに同級生の愚痴を聞いてからというもの、例の若いママ友に対する引け目は、すっかり鳴りを潜めたそうです。なんとなく、その内心は察するところですね。

あまりにも高額な大学費用!

(写真=PIXTA)

少し最近の教育費の事情についてお伝えします。まず大学にかかる費用についてです。

日本政策金融公庫の「平成29年度 教育費負担の実態調査結果」によると、子供1人当たりの学費は入学費用と在学費用を合わせて、私立大学なら文系で738.1万円、理系で807.8万円かかります。国立大学でも503.2万円です。一昔前なら割安であった国公立の大学でも、少しずつ値上がりしています。

大学に通う場合、子供はどこかに下宿することも多いですが、その場合には教育費とは別に仕送りも必要です。仕送りには「送らなければならない金額」に定めはありませんが、全国大学生活協同組合連合会の「第53回学生生活実態調査」によると、2017年の平均的な仕送り額は7万2980円のようです。

現代でも何と半数近くが奨学金?

仮に「子供が下宿で私立文系大学に通う」と、子供一人につき1074.1万円かかるのが実情です。そして、現代の経済事情では、このお金を出せないという親御さんは本当にたくさんいます。

すると、やはり多くは「奨学金」に頼るわけですが、現代では約2人に1人が奨学金を借りているのが実情です。つまりそれだけ、親の準備が間に合わなかったわけですね。その結果、これが引き金で、本当に奨学金による連鎖破産が起こることもあります。

ちなみに、先ほど大学費用の見積もりを、学費だけでも738万円とお伝えしましたが、中には「そんな貯金はムリ」と、最初から諦めてしまった方もいるかもしれませんね。

しかし、738万円を子供が生まれた時から準備すると、必要な貯蓄額は年40万円程度で、1カ月あたり3万3400円です。共働きなら、決してそこまで厳しい金額ではないのではないでしょうか。

「できるところから」始めよう!

(写真=PIXTA)

もし、子供の大学費用を、子供の高校入学時から用意する場合、この金額は一気に厳しくなります。年間で約250万円ずつ、毎月20万8300円を貯金する計算になります。

しかし、家計が厳しいからと投げ出すのではなく、「できうる限りの継続的な努力をする姿勢」こそが大切です。なぜなら親が努力した分だけ、子供の奨学金やアルバイトの負担を減らすことができるからです。

例えば、仮に738万円はムリでも、約半分の350万円を貯めることができれば、子供の負担も半分にできます。たとえ100万円であっても、ゼロよりは子供の負担を減らせるでしょう。

保険を使ってもいいですし、普通に家計を節約・管理して貯金するのもアリです。一度FPに相談してもいいですし、何なら「500円玉貯金」を始めてもいいでしょう。

まずは「できるところから」始めて、少しずつでも高額な大学費用の準備を始めましょう。

晩婚のメリットは他にもたくさん!

今回ご紹介したように、考え方によっては「晩婚」は若くして結婚するのに比べて、いくつかのメリットもあります。例えば、以下のような点もメリットです。

  1. :互いに成熟しており、歩み寄りしやすい\
  2. :互いに「ようやく見つかった相手」なので、大事にしやすい\
  3. :いい意味で互いに大人なので、あまりムリしなくていい\
    決して早く結婚することが悪いわけではありませんが、最近では、さらに上の「シルバー婚活」も人気です。婚活現場にはさまざまな年齢層の男女が集っていますから、もしあなたが年齢を気にして婚活市場に出られていないのならばもったいない!

    婚活現場にもママ友にも仲間がいっぱい!

(写真=PIXTA)

日常の行動を固定していると気づきにくいものですが、世の中は広く、少し行動範囲を広げれば、婚活現場にもママ友の中にも、あなたの仲間はたくさんいます。

そして考え方一つで、どんな境遇の方にも長所やメリットがあるものです。ぜひ柔軟に考え、平凡な日常の中から希望や幸せを見つけ出していきましょう。

文・婚活FP山本(山本FPオフィス代表)/DAILY ANDS

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